2010-11-14タイトル: | 垂直と水平 | |
投稿者: | 管理者 | 00109_ |
本文 | コンピュータとネットワークの構成は分散と集中を繰り返してきた。コンピュータの性能アップが遅れると分散処理に向かい、ネットワーク能力のアップが先行すると集中型に向かってきた。今話題のクラウドは集中型に分類できると思うが、これには能力のみでなく、セキュリティの問題(情報漏えい)やソフトの管理(バージョンアップの手間や費用)や開発コストに関する問題も背景にある。加えて、膨大なデータ量をこなすためにコンピュータは高速なCPUを複数まとめたサーバーをさらに数百(千?、万?)台つないで仮想化した構造となり、安定性と大量処理に耐えられるようになってきたことがある。ネットワークキャパシティを気にしなくて良いのでサーバの設置場所も選択の幅が広がる。空調の楽な極地やセキュリティや地震などの災害リスクの少ない場所が選べる。 ただ、これらを支えるハードとソフトの組み合わせは、利用する側が選定し構成上の問題解決もする必要があった。オープン化の利点であり弱点でもあったのだが、一ユーザーでは、ここまでするのは難しい。最近、この問題を解消すべく、ソフトとハードをまとめて垂直にサービスを提供できるように動き始めた。オープン・メイン・フレームというようだ。IBM、ORACLE、MSとHP、VCEが取組み始めている。IBMは本来の姿であり、ORACLEはDBを軸にしたソフト(水平方向)にHPのハードを統合して垂直展開を可能にしようとしている。それが実現したとき、オープンの姿はどうなるのだろうか。またまた囲い込みの時代に戻るのだろうか。(NC記事を読んでの感想) |